銀行カードローンと自主規制

 

大手銀行は、2017年4月に自主規制という形にはなりますが、融資額の上限や収入証明書が必要となる金額の引き下げを行っています。

 

自主規制をしている理由は、多重債務や自己破産の増加の原因が、銀行カードローンの過剰貸付と言われているからです。

 

実際、年収以上の限度額が利用できたり、100万円~300万円まで収入証明書不要で利用できていました。

 

日弁連が銀行等の過剰貸付の防止を求める意見書が、2016年9月に提出されたのを機に国会でも取り上げられ自主規制の流れとなりました。

 

総量規制のポイント

  • 銀行は対象外
  • 50万円または貸金からの借入総額が100万円を超える場合は収入証明書が必要
  • 年収の1/3までしか貸付することができない

 

上記の中で一番のポイントは、銀行カードローンが対象外であるということです。これにより収入証明書で確認せず、申告での確認で年収を超える金額を融資していたのです。

 

銀行から借入できる金額に制限も?

現在は銀行カードローンで借入できる金額の上限は法律で決められていません。ただ、日弁連は総量規制を銀行にも適用するべきと主張しています。

 

法規制の予定は現在ありませんが、自主規制でみずほ銀行は今まで年収の1/2までとしていた融資限度額を年収の1/3までに引き下げています。

 

審査の厳格化

三井住友銀行は収入証明書が必要となる金額を300万円から50万円に引き下げました。

 

収入証明書が必要となる金額を引き下げているのは、三井住友銀行以外にもオリックス銀行やスルガ銀行等の多くの銀行が行っています。

 

銀行カードローンで突然追加融資ができなくなるかも?

 

説明したように銀行カードローンは、借入できる金額の基準を引き下げる自主規制を発表しています。

 

現在自主規制以上の借入をしている人は、限度額内で追加借入できていたのが、突然できなくなる可能性があります。

 

年収の300万円の人が、みずほ銀行から150万円借りていた場合、年収の1/2の借入のため追加借入できていたのが、1/3に下がったことにより借入できなくなるということです。

 

消費者金融に総量規制が導入された時は、年収の1/3を超える借入をしている人は、追加借入ができなくなりました。そのため今回の自主規制でも同様の対応となるでしょう。

 

銀行カードローンでは即日融資は受けられないのか?

 

カードローンは審査に通れば申込をした当日にお金を借りることができます。

 

消費者金融は審査時間が最短30分と早く、1時間もあればかりることができます。

 

2018年1月から銀行カードローンは、審査結果が出るのが申込の翌日以降になります。つまり銀行カードローンでお金を借りるには時間がかかってしまうのです。

 

原因は反社会勢力への貸付をしないために、警察庁のデータベースへ照会しなくてはならず、照会結果が翌日以降になるためです。

 

対象は銀行となり、消費者金融は照会する必要はありません。このため、今後、当日にお金を借りることができるのは消費者金融だけとなります。

なぜ過剰貸付になったのか?

 

なぜ年収を超える限度額で利用することができたかという疑問があります。

 

理由の1つとしておまとめローンがあります。おまとめローンは、複数の借入を1つにまとめて金利や返済額を下げるものです。

 

銀行で消費者金融等からの借入をまとめると、その時点では、消費者金融等の貸金業者からの借入ゼロとなり、年収の1/3まで利用できます。

 

その後、お金が必要となり消費者金融等から年収の1/3まで借入をすれば借入は増えます。

 

そしてまた消費者金融等からの借入を銀行でまとめます。そうなるとまた年収の1/3まで借入できます。

 

これを繰り返すと年収を超える借入ができ、おまとめローンは過剰貸付の隠れ蓑になっていたのです。